荻原浩 「明日の記憶」若年性アルツハイマーに侵された主人公が、自分の運命を恨み、もがき苦しみながらも、病気と正面から向き合っていく姿を描いた感動作。 眩暈、頭痛、不眠、重度の物忘れ、決して珍しくないこれらの症状にアルツハイマーという病気が隠れていたら・・・。まるで人ごととは思えない内容に本気で怖さを感じながらも、症状が進行していく主人公の動向が気になり、ページを繰る手が止まりませんでした。 物語のラストに関しては「少々甘い」という意見もあるようですが、テーマが重いだけにこのラストで私は満足です。 ただこのラストを読んで、荻原氏には是非奥様の物語も書いて欲しいなぁと思いました。心理描写が巧みな荻原氏なら、介護する側の心情もリアルに描くことができるでしょう。それがあって、本当にこの小説も完成といえるような気がするのです。 とにかく、日頃物忘れが激しいという自覚がある方は、かなり震撼とする内容なので覚悟して読みましょう。
by waraneko
| 2006-02-13 21:24
| 本
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