梨木香歩 「りかさん」おばあちゃんから孫のようこに贈られた黒髪の市松人形りかさん。 りかさんはようこと心を通わすことの出来るお人形だった。 ようこはりかさんに導かれ、様々なお人形の秘めたる心の内を知ることになるが・・・。 なんて書くとまるでファンタジーですね。 でもこれが梨木さんにかかると、現実味のある話としてストンと胸に落ちてくるから不思議。 こんなに普通に、人形が“生きてる”ことを前提に小説を書かれると、子供の頃から漠然と感じていた人形への畏れの感情が滑稽に思えてきます。 “生きてるんだと素直に肯定して接すれば怖くなかったんだ”なるほどね。 でもそうすると逆に、結構ひどい仕打ちをしたあげく捨ててしまった人形たちに対する後ろめたさと後悔も湧いてきてしまいましたが、 「それはそれで、その人形たちは役目を終えたんだよ」 と小説の中でおばあちゃんが言ってくれます。 心底ホッとしました。 「りかさん」は前作「からくりからくさ」と繋がっています。 「からくりからくさ」同様、あらゆる世代の女性に是非ともお薦めしたい一冊です。
by waraneko
| 2005-07-12 19:26
| 本
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