福井晴敏 「6ステイン」カッコイイ~! 福井作品読後の感想はこの一言に尽きますね。 この「6ステイン」は福井氏初の短編集ですが、この内容の濃さたるや、そこいらの長編小説なんか目じゃないくらいの充実ぶりです。 全編を通して“市ヶ谷”で特殊任務にあたる正局員(CO)及び補警官(AP)が主人公とくれば小説の内容もなかなかハードだと想像がつくところでしょう。 1編から5編までは1998~2000年に発表された短編で「12YO」「川の深さは」と執筆時期が近いことから、短編として書いたというよりも長編を見越して書き始めた小説、もしくは長編の一場面として書かれた小説なのではないかと勝手に推測しています。そうしたいくつかの小説の中から、くたびれた中年オヤジと精鋭の美少年(美少女)という黄金コンビが生まれ、長編の柱となっていったのではないかと・・・。 ともあれ、本書に収められた6編の完成度は高く、読者をぐいぐい引っぱる力強い筆致と骨太なストーリーは健在です。短編だからと油断していたら、いきなりのハードアクションに度肝を抜かれ、深い“愛”に泣かされました。 しかし、本日のニュース<無人偵察機の導入本格化 機種選定へ、防衛庁>などを目にすると、やっぱり福井氏の長編が読みたいなぁとも思うのですが・・・。 おっ!とかなんとか言っていたら、2月上旬に新刊が出るらしい。 『OP.ローズダスト』上下巻 文藝春秋より。
by waraneko
| 2006-01-12 20:57
| 本
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