森絵都 「いつかパラソルの下で」表紙の写真、人のいない海岸で爽やかな印象なのですが、よく見ると空には雲が広がっていて抜けるような青い空ではありません。それが、この小説の主人公“野々”の心情を象徴しているのでしょう。 主人公が抱えているコンプレックス。それを打破するきっかけとなるのが、亡くなった父親の隠された秘密。 他人から見たらありふれた話でしかない“我が家の事件”が契機になり、それまで疎遠になっていた兄と妹と主人公の3兄妹が集まり、父親のルーツを探り始めます。 性格も生き方も違う兄妹でありながら、兄妹ならではの“厳しさ”や“優しさ”に溢れた言葉の掛け合いが面白く心地好いです。 軽やかな文体でさくさく読めてしまう小説ですが、「愛」や「生」についてなかなか含蓄のある事を語ってくれています。 「愛」や「生」に悩めるすべての若者にお薦めの一冊。
by waraneko
| 2006-02-17 22:53
| 本
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