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笑う猫には福来たる。

島田荘司 「ネジ式ザゼツキー」



御手洗潔ものということで楽しんで読んだ。
あいかわらず奇怪な謎だ。
よくこういう事思いつくよね~。

物語は、一部の記憶を無くした男性が書いた童話
『タンジール蜜柑共和国への帰還』から彼の過去を導き出し、
さらに記憶を失うきっかけとなった事件の謎も解いてしまうという物だ。

謎のひとつひとつがキレイに解かれていく様はさすが島田荘司ということで、
文句のつけようがない。



ところで御手洗潔ってこんな落ち着いた“先生”でしたっけ?
すごく知性的で社交的な雰囲気になってましたね。

私が記憶している御手洗潔はそれこそ“天才となんとかは紙一重”
って感じのエキセントリックな印象が強いんですけど。
それは日本の風土に彼が馴染めなかっただけで、海外での彼はいたって普通なの?
それとも大人になったってことか?

などと本筋とは違うところに引っかかりを感じていた私なのでした。

■私が読んだ島田荘司作品勝手にランキング■
  御手洗潔ものベスト5
    1.占星術殺人事件
    2.斜め屋敷の犯罪
    3.暗闇坂の人喰いの木
    4.異邦の騎士
    5.眩暈
by waraneko | 2004-08-11 11:04 |
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